ワキ汗は夏だけじゃない。冬のワキ染みをワキボトックス注射で改善 ワキボトックスで汗が出なくなるって本当?効果・費用について解説
冬こそ気になる汗
冬場は厚着しているのに、電車や建物の中に入ると暖房が効いているので、思いのほか汗をかきます。汗をかくと、洋服が濡れて汗じみになったり、時間とともに臭いを放つこともあるので、気になるものです。
ただ、冬場は夏場と違って、汗をかくイメージがないことから、汗止めや臭い対策をしていない方も多く、汗をかいてしまってからハッとする方も多いでしょう。冬にかく汗は夏にかく汗とは性質が異なるので、特に、多汗症の方や汗の臭いが気になっている方はこの時期は要注意です!
冬場の汗が“要注意”な理由
冬場の汗がひどくなりがちな理由には、前述のとおり、冬の厚着や室温の高さがありますが、実は理由はそれだけではありません。
汗腺の機能低下
汗腺は血管から血液を汲み取って汗に変えています。夏は汗を頻繁にかくため、汗腺の機能が高く保たれ、汗に含まれるアンモニアやミネラルなどといったにおい成分は血管に再吸収させて、水のようなさらっとした汗を出します。それに対して、冬は汗をかく頻度が減るため、汗腺の機能が低下しがちで、本来血液に再吸収されるはずだったアンモニアやミネラルなどが汗に残ってしまい、ナトリウム量が約2倍になります。汗そのものは基本的には無臭ですが、分泌された後、肌表面に存在する常在菌が汗に含まれる脂質やタンパク質、アンモニアなどを分解し、繁殖することで、においが強くなります。
冬は基礎代謝が高まる季節
基礎代謝とは、人が覚醒している状態で生命活動を維持するために必要なエネルギーのことです。たとえば、体温維持や心臓の動き、呼吸などがこれにあたり、人が1日に消費するエネルギーのうち、60~70%を占めるとされています。冬になると、気温が低くなり、特に10℃を下回ってくると、寒さから内臓を守ろうと体温を維持しようと、平熱を保つためにカロリーを消費し熱を作り出すため、基礎代謝が上がります。代謝が高くなると、歩いたり、階段を上り下りするなどといった、日常のちょっとした運動でも汗をかきやすくなり、汗の量も臭いも気になりがちです。
冬の服装は熱がこもりやすい
冬に着る洋服の素材はウールやポリエステル、フランネルなど、保温性や保湿性に優れたものが多く見られます。最近では、着ている人の体温を使って発熱するような素材なども新たに開発されるなど、温かさが保たれやすい環境です。ただ、こうした素材でできた服を着ているときに、一度体温が上がり、汗をかき始めると、服を脱がない限り、より一層汗をかくことになります。もちろん、脱ぎきしやすい環境であれば問題ないのですが、満員電車などでは滝のような汗をかく羽目になります。また、冬場の洋服は厚手のニットやセーター、コートなど、毎日洗濯できないものも多く、雑菌が繁殖しやすい環境です。
冬は特に気になるワキ汗
冬にどうして汗の量が増えるのか、また汗による臭い問題についても触れてきました。中でも、特に汗をかく量が多く、臭いが気になる部位がワキの下です。ここから出る、いわゆる“ワキ汗”はワキに存在している常在菌に分解され、皮脂と混ざり合って酸っぱいにおいを発します。ワキの下は通気性が悪く、蒸れるので、より一層臭いを発しやすい環境だと言えます。
冬のワキ汗対策
こうした冬のワキ汗対策としては、下記のようなことが挙げられます。
・脱ぎ着しやすく場所を選ばず体温調節しやすい服装を心がける
・制汗剤や汗ワキパットなどを使用する
・日頃から運動を心がけるなど汗をかきやすく汗腺の機能を低下させない心がけをする
・汗を吸収しやすいインナーを一枚着る
・わき毛処理を行う
・ワキ汗対策ができる美容外科手術を受ける
上記のうち、5つ目までは、自分でできる対策ですが、ワキ汗が多くて対策しきれなかったり、臭いが気になるという方は、最後のワキ汗対策の美容外科手術が効果的です。
ワキ汗対策できる美容外科手術とは?
ワキ汗対策というと、一昔前はエクリン汗腺やアポクリン汗腺を取り除くためにワキを大きく切開する手術が一般的でした。しかし、最近では、ボトックス注射やミラドライ、超音波治療などといった、メスで切開せずに、施術時間も短くて済む手術の選択肢があります。
中でも、ボトックス注射は施術時間やダウンタイムが短く、施術直後から日常生活に戻れるため、高い人気を集めています。
ボトックス注射がワキ汗を止めてくれる仕組みとは?
ボトックス注射に用いられるボツリヌストキシンは、神経の末端から分泌されるアセチルコリンという成分の分泌を抑制する効果があります。このアセチルコリンは、交感神経の末端で発汗を促すので、これを抑制することで過剰な汗の分泌を抑えることができます。多汗やワキガなどに悩む方には大きな効果を発揮します。
短時間の施術で効果は3~4カ月続く
ワキへのボトックス注射にかかる施術時間は、おおよそ5~10分ほどです。最初に、針を刺す位置をマーキングし、片方のワキに15~20カ所ずつ薬剤を注入していきます。両脇への施術でもそれほど時間はかからず、施術直後から日常生活に戻っていただけます。針を用いるということで痛みを感じるのではと不安な方には、笑気麻酔などのオプションを用意しているクリニックがほとんどなので、相談してみるとより安心して施術に望むことができるでしょう。
ボトックス注射では、汗腺を取り除く施術ではないため、汗の量を抑えられる期間は、施術からおおよそ3~4カ月の間です。徐々に効果が薄れてきた時点で再び施術する必要があります。
ボトックス製剤も選択可能
施術に用いるボツリヌス菌製剤の種類は、クリニックによって用意しているものが異なりますが、一般的には米国製のアラガン社製「ボトックスビスタ」という製剤か、韓国製の「ボツリヌストキシン」があります。アラガン社の「ボトックスビスタ」は、日本の厚生労働省からも承認されており、20年以上の臨床実績と世界で95%以上と高い市場シェアを持っていることからもわかるように安心安全の高品質な製剤だとされています。
もちろん、韓国製の「ボツリヌストキシン」に関しても、世界30か国以上で使用実績があるなど、臨床実績を積む安全な製剤です。こちらの製剤を使うメリットは、アラガン社製の製剤と比べると安価に施術を受けられるポイントでしょう。費用の相場としては、3~10万円程度が目安です。
まとめ
リベルクリニックでは、ボトックス注射の製剤として、アラガン社製の「ボトックスビスタ」と韓国製の「ボツラックス」をご用意しています。ボツラックスの方もアラガン社製のものと同様にA型ボツリヌス毒素を使用していますが、ボツラックスと比較すると、施術費用は半分以下に抑えることができます。
様々なお悩みを抱えていても、美容外科治療は高価で手が届かないという方にもできるだけ手が届きやすく安心して施術をお受けいただけるよう、当院では様々な選択肢をご用意しております。
ボトックス注射というと、注射だから簡単というイメージがあると思いますが、最大限の効果を発揮するためには、やはり知識と経験に裏付けされた医師の施術が必要です。当院には美容外科分野で経験・知識ともに豊富な医師があなたの理想を叶えるために、様々な視点からアドバイスを行い、安心して受けていただける施術を実施しております。是非一度ご相談にお越しください。スタッフ一同お待ち申し上げております。