院内イメージ
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目の下のクマ

下まぶたのたるみ取り(裏ハムラ法)の効果は?施術の方法も解説

下まぶたのたるみの問題点

下まぶたのたるみは、見た目に大きな影響を与えます。たるみが進行すると、目元に暗い印象を与え、顔全体が老けて見える原因となります。
また、たるみによって目の下に影ができやすくなり、クマが目立つこともあります。

目元は顔の印象を大きく左右する要因のため、下まぶたのクマに悩む方は少なくありません。

下まぶたのクマの原因

クマという言葉はかなり曖昧なため、様々な症状がクマと表現されてしまいます。
従って一人一人の症状は異なる場合が多く、他者と同じ治療を受けても同じ結果が得られるとは限らない点に注意が必要です。
つまり、クマ治療を行う場合は「診断」が非常に重要となり、診断に基づいて初めて治療方針が決定されるべきです。
クマの診断(原因)について、大きく分けて「構造」の問題か「色」の問題かに大別されると考えます。

①構造(凹凸)によるクマ

単純な膨らみのみなのか、膨らみの下にティアトラフと呼ばれる靭帯が目立っている場合かに分類できます。また脱脂後など下瞼が凹んでしまってる場合もあります。

いずれも基本的に下瞼の構造を操作する必要があり、基本的に手術の方針となります。(凹みのみの場合は注入も選択肢に挙がります)

靭帯による溝が目立っている症例では、基本的に経結膜脱脂術(以下脱脂)では溝が改善しない点に注意が必要です。

脱脂+脂肪注入でも幾分かは改善可能ですが、脂肪の定着率により大いに左右され、それに対して安定した結果が得られるのが裏ハムラ法と考えられます。

②色によるクマ

皮膚が透けてしまって青っぽく見える青クマと、摩擦により茶色くなっている色素沈着の場合とに大別可能です。

青クマは皮膚のハリを出す治療が有効であり、ナノファット注入やリジュラン注射等が適応と考えられます。

色素沈着の場合は摩擦による慢性的な刺激が原因であり、まずは原因を取り除くのが第一です。その上で積極的な改善を求める場合はトラネキサム酸やビタミンCなどの内服・外用などが治療方針として挙げられます。

色素沈着によるクマは化粧による摩擦でも生じるため、色素沈着以外によるクマが改善するとともに化粧の摩擦の頻度が下がり間接的に改善する場合もあります。

下まぶたのたるみ取り「裏ハムラ法」とは

今回紹介する裏ハムラ法は先述した靭帯を処理し、眼窩脂肪を移動固定することにより靭帯による溝を有効に治療できるのが最大の特徴です。脱脂後の修正など、眼窩脂肪がなくハムラ法が難しい場合は脂肪注入で代用する場合もあります。

裏ハムラ法のメリット

裏ハムラ法は、効果とリスクのバランスがよい施術です。裏ハムラ法のメリットについて詳しく見ていきましょう。

安定かつ効果的な治療が可能

裏ハムラ法のメリットに先述のティアトラフによるクマを安定かつ効果的に治療可能な点が挙げられます。

脱脂+脂肪注入の場合にも靭帯剥離してから注入を行うことで改善が得られる場合がありますが、脂肪の定着率により手術結果が左右されてしまう点が懸念点です。

一方、裏ハムラ法では余分な脂肪である眼窩脂肪を塊として凹みの部分に移動固定するため、定着率という不確定要素を考慮する必要がない術式です。
しかし技術的に難易度が高いため、医師選びが重要です。

傷跡が目立たない

裏ハムラ法は皮膚を切開しないため、表面に傷跡が残りません。また、眼輪筋を切開しないため、涙袋が失われず、外反のリスクも低くなります。

組織の切除を伴わない

例えばクマ取り(脱脂)の場合は脂肪の切除を伴うため、切除が大きい場合に凹みを生じることがあり、またこれを修正する場合は他の部位から脂肪を注入する必要性が生じます。
つまり組織の量を減らす手術は増やす方向への修正が難しいです。

裏ハムラ法は眼窩脂肪を利用して目元の凹凸を治療するため、組織の切除は伴いません。従って過剰切除のような不可逆的な合併症の懸念がない術式といえます。

裏ハムラ法のデメリット

裏ハムラ法は、メリットが多い一方でいくつかのデメリットもあります。自身に適しているかどうかを見極めるために、デメリットについても詳しく見ていきましょう。

ダウンタイムはクマ取り(脱脂)より大きいことが多い

脱脂は比較的ダウンタイムが少ないのに対し、裏ハムラ法は靭帯剥離を伴うため施術後一時的な腫れや内出血が生じることがあります。(脱脂の場合も剥離を行う場合は同等のダウンタイムが生じます。)
平均的には腫れや内出血は1〜2週間程度で改善しますが、場合によっては全くでない方もいれば、もう少し長引く方もいらっしゃいます。

裏ハムラ法と他の施術の比較

裏ハムラ法の他にも、さまざまな施術方法があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較しました。

方法メリットデメリット
裏ハムラ法まぶたの裏側(結膜側)からアプローチし、眼窩脂肪を移動させる。谷間の目立つタイプのクマに特に有効に治療が可能。
脂肪注入で治療する場合と比較して定着率に左右されない。
内出血や腫れが発生することがある。
骨格により手術難易度が高い場合がある。
ハムラ法まぶたの表側を切開し、脂肪を再配置する。皮膚のたるみも同時に除去可能。
目の下の膨らみとくぼみを同時に改善。
ダウンタイムが長く腫れや内出血が目立つ。
外反リスクがあり、過度の切除はまぶたが下がる可能性がある。
脱脂まぶたの裏側(結膜側)からアプローチし、眼窩脂肪を切除する。皮膚を切らないため外から見える傷跡が残らない。
ダウンタイムが短い。
脂肪過剰切除は不可逆的であり注意が必要。
ティアトラフの凹みは単体では治療不可であり、脂肪注入の併用で改善可能だが仕上がりが定着率に依存する。

まとめ

裏ハムラ法は、下まぶたのたるみを改善し、自然な仕上がりを実現する施術です。

リベルクリニックでは、経験豊富な医師による高品質な施術を行っており、多くの方にご満足いただいております。下まぶたのたるみが気になる方は、リベルクリニックまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者
矢橋 洋一郎

院長

矢橋 洋一郎

Yahashi Yoichiro

東京慈恵会医科大学を卒業後、JR東京総合病院にて初期研修を修了。2018年より大手美容クリニックにて経験を積み、2020年には分院長を務める。2022年、LIBER CLINICを開院。これまでに約3万件の症例実績を持ち、患者さま一人ひとりに寄り添う丁寧な美容医療を提供。

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